構築最適化による運用コストの削減
導入背景
株式会社SEEMS様の手掛けている運営サイトの一つに、オンラインでのオークションサイトがあります。
運営上オークションの締切時間になるにつれてアクセスが集中する傾向にあり、年々利用するユーザが増加していることもあり2019年頃に従来のオンプレミスサーバから、アクセスの分散を目的としてAmazon Web Services(以下、AWS)に基盤を切り替えたとの説明をいただきました。
今回の依頼では、一段と増加していくアクセス量によりAWSの運用コストがかかっているため、現在の運用コストの見直し・削減におけるアーキテクトの再構築についての依頼を頂きました。
提案内容
今回は既にAWSを利用しているのお客様からの要望だったので、現在稼働しているサービスの請求金額から分析を着手しました。
請求金額以外ではAmazon CloudWatch(以下、CloudWatch)と呼ばれるAWSのリソースをモニタリングするサービスを利用して、オークション中のアクセスにが集中し始める時間帯の確認であったり、Amazon Elastic Compute Cloud(以下、EC2)サーバ稼働率を詳細に確認をしていきました。
調査の結果、EC2サーバで設定しているサイズが提供したいサービスよりも大きいということが判明しました。
他にも調査する中で直接の案件には含まれていませんでしたが、AutoScalingが設定されおらずアクセス量が増加した場合であってもEC2の量をスケーリングされない設定であったことや、実行処理を保存するストレージにおいても変更を加えることでパフォーマンスの向上が見込めることが判明しました。
調査結果からアーキテクトを再構築することで、サーバの適正サイズによるスケーリングが機能することでパフォーマンスも向上し、当初の依頼であったコストについても下げることを実現することが出来ました。
導入企業様の声
アプリケーションサーバの変更などは経験があったのですが、インフラに関しては導入当初から手を加えていなかったところもあり、恥ずかしながら正直「どうなっているかわからない」という状況でした。
こちらの拙い説明にもかかわらず協栄情報様が上手くヒアリングして汲み取ってくれたり、「こういった情報が欲しい」とリードしてくれたりと大変助かりました。
おそらく面倒な質問もしたかと思いますが、ひとつひとつわかりやすい説明もあって共通認識をもってプロジェクトを進められたかと思っております。
結果として、再構築後の請求額は平均し
30%〜50%
削減することが出来たことも大変満足しています。
当初サーバ稼働によるコスト圧迫を想定していたのですが、調査進めてもらう中で「DBサーバのサイズ不一致による無駄なコストが多いです」と言われた時は、全く予期していなかったので驚きました。
丁寧な打ち合わせから構築まで、大変お世話になりました。
アーキテクトの詳細
変更前の構成図
変更後の構成図
導入企業様の紹介
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